アパレルメーカーのサンラリーグループ傘下エスタコットは、新規事業のウィメンズブランド「アローブ(AROBE)」をスタートする。ブランド名は、英語で“一つの”を意味する“a”と仏語でドレスの“robe”を掛け合わせた造語。その名の通り、ドレスを主力アイテムとし、商品構成比の50%を占める。ファーストシーズンの2018年プレ・スプリング・コレクションは、卸しでスタートするが、将来は都心の商業施設への出店を視野に入れる予定。売り上げは5年以内で売上高5億円を目指す。
エスタコットは、衣料品の企画・製造・販売を行う企業。従来は中国生産を基本としているが、「アローブ」では、同グループの生産背景を使用せずに、大半の生地や縫製はメード・イン・ジャパンを中心にこだわっている。
ベルベット素材にオパール加工を施した花柄ドレスとパンツのセットアップをはじめ、別々でも使用できるノースリーブドレスとプリーツの巻きスカートのセットなど、着る人が着方を自由に変えることができる商品をラインアップしている。価格帯はドレス3万3000~6万8000円、ニット2万1000~3万3000円、シャツ2万3000~3万8000円、ボトムス3万3000~4万6000円、アウター5万2000~6万8000円など。
「アローブ」のディレクターを務める浦川輝美は、アパレルブランドで10年間販売員を経験した後、MDを務めた経験を持つ。「1枚でさまになるドレスでありながら、晴れ着だけでなく日常着として活躍するドレスのスタイリングを提案する。パンツや巻きスカートなど、プラスすることで、新たなシルエットや着こなしが楽しんでもらえたら」と語った。