ティファニー(TIFFANY & CO.)はアレッサンドロ・ボリオーロ(Alessandro Bogliolo)前ディーゼル(DIESEL)最高経営責任者(CEO)を新たなCEOに任命した。着任は10月2日とみられており、取締役会にも加わることが決まっている。
この発表を受け、ティファニーの株価は終値が前日比1.7%増の94.04ドル(約1万270円)を記録した。
ボリオーロ新CEO(52)は過去にはブルガリ(BVLGARI)の最高執行責任者(COO)とジュエリーやウオッチ、アクセサリー部門の上級副社長を兼任した経歴を持ち、ハイジュエリーに関する経験が豊富だ。ブルガリ以前は北米セフォラ(SEPHORA NORTH AMERICA)のCOOを務め、2013年から直近までは(DIESEL)のCEOを務めていた。
ティファニーはCEOの人選に難航していた。フレデリック・キュメナル(Frederic Cumenal)前CEOは2年弱務め、17年2月に退任。マイケル・コワルスキー(Michael Kowalski)会長が暫定的にCEOの業務を引き継いでいた。コワルスキー会長兼CEOは、新たなCEOを探すのに5カ月を要したと話し、今回の公式発表をもって「今後のわが社の継続的な成長をリードする人材の獲得をできた」と述べた。
また、コワルスキー会長兼CEOはボリオーロ新CEOについて「数々の国際ブランドを成功に導いており、高く評価している。彼のビジョンとチームを大切に考える姿勢は『ティファニー』の積年の価値と上手く合致する。われわれは、新体制で世界中の顧客に『ティファニー』のビジョンやスタイルを届け、株主へも魅力的なアピールができると期待している」と語った。
これに対してボリオーロ新CEOは自身の役割について「素晴らしい企業のCEOというポジションを任されて光栄だ。魅力的な商品を提供することで顧客を喜ばせ続けることが私の目標だ。私の使命は、世界で最も重要なラグジュアリーブランドの1つというポジションをより確固としたものにすることだ」と話した。