時計メーカーのブライトリング(BREITLING)は最高経営責任者(CEO)に、ジョージ・カーン(Georges Kern)=コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT、以下リシュモン)前ヘッド・オブ・ウオッチメイキング・マーケティング・アンド・デジタルを迎える。カーン新CEOは同時に同社の株式も取得する。ジャンポール・ジラルダン(Jean-Paul Girardin)現CEOは副社長として同社に留まる。同社は4月に欧州を拠点とする投資会社CVC キャピタル・パートナーズ(以下、CVC)によって買収されている。
カーン新CEOは、クラフトゼネラルフーズ(現モンデリーズ・インターナショナル)でキャリアをスタートさせ、1992年にタグ・ホイヤー(TAG HEUER)に移籍しウオッチ業界に参入。2002年から16年目まではIWCのCEOを務め、ブランドを再建した実績を持つ。
ブライトリング社は「カーン新CEOのミッションは『ブライトリング』の世界進出を進めることと、デジタル及び小売りの実績を残すことだ。特に、われわれが重要視するアジア市場の成長を促進させることを期待している」と発表した。また、自身の保有する株式の大半をCVCへ売却したセオドア・シュナイダー(Theodore Schneider)=ブライトリング会長は、カーン新CEOのラグジュアリーウオッチ業界における経験・知識や独創性が「ブライトリング」の急成長に貢献することを期待していると語った。