世界最大の時計コングロマリット、スウォッチグループ(SWATCH GROUP)の2017年度上半期決算は、売上高が前年同期比0.3%減の37億1000万スイスフラン(約4340億円)、純利益は同7.6%増の2億8100万スイスフラン(約328億7000万円)の減収増益だった。為替の変動がなければ、売上高は同1.2%増だったと分析する。
中国での需要が回復した。業界筋は、「利益は期待をわずかに下回ったが、売り上げは予想通り」と評価。「18カ月続いたダウントレンドが、ついに反転した」との評価もある。
同業他社がリストラなどに取り組んだ中、スウォッチはこれをせず、投資も継続。需要が再び増加に転じた際、すぐに応えることができるよう、特に生産拠点への投資を続けていた。同社によると、「需要は昨秋から上昇に転じた」。
今年は昨年同様、100から120の出店を予定しているほか、新商品も発売予定。下半期の見通しも明るいという。