「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK、以下ビルケン)」は2018年春夏シーズン以降、サンダルブランドからの進化を図る。まずバッグは「ビルケン」のブティック限定という形でスタート。同時にコスメ、そして寝具とカテゴリーを拡大する。日本での価格帯や導入時期は未定だ。
アクセサリーブランドとしてのバッグのローンチはうなずけるところだが、コスメ、そしてベッドなどを含む寝具の発表は正直驚き。これに対してオリヴァー・ライヒェルト(Oliver Reichert)=ビルケンシュトックグループ最高経営責任者は、「顧客がわれわれに、新しい商品を求めている。機能的で健康的、ウェルビーイング(日本語で『健康な』『幸せな』の意味)なシューズだけを求めているのではない。『ビルケン』は、健康的でウェルビーイングであること、高度な職人技を用いること、ものごとにこだわりを持って暮らす人々に寄り添うことなど、広義な意味での『クオリティ』の象徴だ」と話す。
その言葉通り、寝具は人間工学に基づき、体の形に合わせて設計。心地よい安眠のための条件を整える商品で、1960年代には医療用サンダルとしても知られた「ビルケン」の歴史に通じるものだ。
コスメは、サンダルに用いるコルク樫に含まれ、肌を引き締める「スベリン」を配合。海外では、28品からなる6つのケアラインをスタートする。