ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)社は7月25日、2016年度の決算とともに、18年春夏シーズンからのブランドの再編について概要を発表した。
グループは以降、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」と「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」、そして「A|X アルマーニ エクスチェンジ(A|X ARMANI EXCHANGE)」の3ブランド体制に移行。これに伴い、9月には3ブランド体制のもとでSNSアカウントを開設・運用する。店舗網については、これまでどおり、「大規模な販売網を維持する」としているが、「新しいポジショニングに基づき、急激に進化を遂げる」予定だ。
まず「ジョルジオ アルマーニ」は、時代を超えたエレガンスや品質を支えるディテール、美しいラインなど、独自のアイデンティティをさらに強化。最高の素材を使用することで培ってきたブランドのバリューを尊重する。オートクチュールの「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」とインテリアの「アルマーニ/カーザ(ARMANI/CASA)」は、「ジョルジオ アルマーニ」の高級感とリンクするカテゴリーと位置づける。
「エンポリオ アルマーニ」は、ダイナミックで力強い、都市的なスピリットを備える、シャープで現代的なスタイルを表現する。「アルマーニ コレツィオーニ(ARMANI COLLEZIONI)」と「アルマーニ ジーンズ(ARMANI JEANS)」を統合し、スポーツウエアからフォーマル、カジュアルまで、あらゆる目的とシチュエーションに合うウエアとアクセサリーを幅広く提供するブランドに進化。前衛的で、トレンドを先取りし、実験と改革を繰り返す革新的なブランドにする予定だ。
「A|X アルマーニ エクスチェンジ」は、従来の商品に加え、これまで「アルマーニ ジーンズ」が販売してきた商品の一部も扱う。コミュニケーション手段の中核をデジタルに置き、「ヤング、インフォーマル、アーバン、モダン」をキーワードにアルマーニのストリートウエアを提案する。
同時に発表した16年度決算は、売上高と営業利益は減少したものの、販売ネットワークの再編などにより、純利益は前年を超え2億7100万ユーロ(約350億円)だった。売上高は、前年比5%減の25億1100万ユーロ(約3240億円)だった。