アクセサリーやハンドバッグを扱う「ヴェラ・ブラッドリー(VERA BRADLEY)」が7月20日、初のベッドリネンコレクションを発表した。ブランドを象徴するコットン素材の生地を使用した枕、掛布団、ベッドカバー等を販売し、価格帯は29.99~179.99ドル(約2500〜約2万円)。ニューヨークのソーホー地区にある旗艦店内に7月27日から8月23日の期間で設けるポップアップストアや自社ECサイト、ECモールのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BED, BATH & BEYOND)やボントンストア(BON-TON STORE)などで販売する。
また、旗艦店以外の10店舗ではヴァーチャルリアリティー(VR)空間で同コレクションを見て、購入することが可能。設置されているゴーグルを装着すると、セットの中にコレクションが再現される。この装置はオブセス VR(OBSESS VR)とグーグルによるVRプラットフォームの「デイドリーム(DAYDREAM)」と共同開発した。ベッドリネンは設置すると場所をとるため、狭い店舗に置くことが難しい。VRの導入は買物客に通常とは異なる体験を提供するほか、スペースの問題も解消する。
「ヴェラ・ブラッドリー」は苦戦しており、5月には10店舗余りの閉鎖を発表。しかし、この4年でフットウエア等のカテゴリーを増やし、販路を拡大させるなど、経営状況は改善されてきている。今回のカテゴリーの追加により、ライフスタイルを提案するブランドへの進化を図る。
今回のコレクションの立ち上げは顧客の要望に応えたもの。また、ブランドの強みである柄や色を活かす狙いもある。現在のアメリカの消費者はアパレルよりもホーム関連に消費する傾向にあるため、その流れにも対応している。ベッドリネン以外の家庭用品にも手を広げる予定は現時点ではないという。
なお、日本においてはルックが輸入販売を行い、7月25日現在の店舗数は6店舗(うち1店舗はアウトレット)。また、日本における同コレクションの販売予定は現時点ではないという。