名古屋のインポーター、コネクトがスタートして2シーズン目となるメンズブランド「フカミ(FUKAMI)」が、7月25、26日、東京では初の展示会を恵比寿で行った。同ブランドはコネクト初のオリジナルブランドで、企画、デザイン、生産を全て同社が手掛ける。特徴は、東海地方を中心とした産地の職人技を駆使したモノ作りを大切にしていることだ。
デザインチームの陣頭指揮をとる小野晃弘コネクト社長は、「地方には、目立たないが、伝統に裏打ちされたすばらしいモノ作りが数多く存在する。その隠れた職人技にスポットライトを当て、地方のファッションや産地の活性化につなげたいと思った。ファッションの中心は東京だが、東海地方で愛されるブランドにしたい」と話した。ブランド名は、“深み”のある服にしたいという思いを込めている。生地の産地である愛知県一宮市のオリジナル生地を使用し、三重県いなべ市の縫製工場で仕上げたレギュラーラインを中心に、三重県の羽毛素材メーカー、河田フェザーのリサイクルダウンを使用したアイテムを展開。
また、名古屋市在住の画家、湯浅景子からグラフィックの提供を受け、名古屋の工房アトリエレイが企画・デザインしたアーティストラインも発表した。商品価格は、カットソー1万〜1万5000円、ダウンのブルゾン4万9000円など。
名古屋は、若手デザイナーやセレクトショップ関係者らが主導してイベントや勉強会を行い、地元のファッション界を盛り上げようという動きがある。小野コネクト社長は、1981年、宮崎県生まれ。名古屋の大学を卒業後、インポーター勤務を経て、独立し、約4年前にコネクトを設立した。今後も、名古屋と東京で展示会を継続する予定だ。