名古屋三越栄店は、3階の婦人ファッションを大規模改装し、9月2日にオープンする。「地域最高のファッションストア」を合言葉に、多くの新規ブランドをそろえるとともに、ブランド間を仕切る壁を取り払い、フロアを一つのセレクトショップのように構成した。改装前に約8割だった3階での婦人服の面積シェアは、改装後には約5割に圧縮。婦人靴、アクセサリー、化粧品、フードなどをミックスしたMDで買い回りを促す。
三越伊勢丹グループの自主編集売り場「リ・スタイル トーキョー」「ニューヨークランウエイ」などを始め、洋服だけでなくさまざまな雑貨を散りばめたMDを組む。名古屋市場の特徴と言われる母と娘での来店や活発な贈り物文化に対応したゾーンを設け、ギフト雑貨やインテリア雑貨、ハロウィーンやクリスマスなどのシーズン雑貨を充実させる。フロア中央には、トランジットジェネラルオフィスによる新業態「ビストロカフェ ザ フラワーテーブル(BISTRO CAFE THE FLOWER TABLE)」を配置する。
先行して5月、婦人靴売り場をそれまでの2階から3階へ移転オープンした。3階フロアは、名古屋三越が隣で営業するファッションビルのラシックと連絡通路でつながる。今回の改装によって、ラシックに入るセレクトショップを訪れる若い世代との回遊性を高める狙いもある。
名古屋三越栄店は、昨年11月には6階の婦人服エリアをウオッチ&ジュエリーに改装。婦人服の取り扱いは従来の3フロアから2フロアになり、さらに今回の改装で面積は3割縮小されたことになる。