「ユニクロ(UNIQLO)」がアプリを拡充している。“毎日使いたくなる”をコンセプトに、生活に寄り添うコミュニケーションツールを目指し、毎日楽しめる音楽、雑誌、ゲームなどのエンターテインメント系のコンテンツの提供を開始する。
一つ目が、日替わりで音楽を無料鑑賞できる「ユニクロ ミュージック(UNIQLO MUSIC)」だ。エイベックスとサイバーエージェントの合併会社が運営するサブスクリプション型の音楽ストリーミング配信サービス「AWA」と連携し、ユニクロアプリ上で音楽を聴くことができるというもの。「AWA」の日替わりプレイリスト「Today’s sound」や月間ランキングなどに加え、「ユニクロ」の独自コンテンツ「fashion tunes」も搭載。“デニム”や“スポーツ”など「ユニクロ」のオススメアイテムのイメージに合わせたプレイリストを月2回提供する。8月1日にスタートしている。
二つ目は、「ユニクロ」会員向けに、雑誌読み放題サービス「タブホ」と提携し、毎週20誌以上の雑誌ができるサービスだ。ファッション以上に、食、旅、趣味などのジャンルが豊富にそろっており、9月から開始予定だ。
三つ目は、ニンテンドー3DSソフトとして人気だったパズルゲーム「ハコボーイ!」シリーズのオリジナル版「ユニクロ × ハコボーイ!」だ。日替わりで提供されるゲームを3種類の難易度から選んで遊ぶことができ、1週間のうち5日間ステージをクリアすると、「ユニクロ」オンラインストアで使える500円のクーポンがもらえるという特典付き。すでにサービスを開始している。
「ユニクロ」は2007年、オリジナルのブログパーツとして「ユニクロック(UNIQLOCK)」を開発。無表情でダンスを踊る映像と、FPMの田中知之氏が手掛けた音楽、そして時計機能を合わせたもので、カンヌ国際広告祭をはじめとした世界三大広告祭でグランプリを獲得。今年1月25日でサービスを終了したが、デジタルマーケティングにおける先駆的な仕掛けとして評価されていた。「ユニクロ」のアプリ拡充は、デジタル施策の針を大きく進めることができるか、注目したい。