業界筋によるとアマゾン(AMAZON)は化粧品のラグジュアリーECサイト「ヴァイオレット グレー(VIOLET GREY)」と提携したようだ。複数の業界筋によると、「ヴァイオレット グレー」はアマゾンに販売手数料20〜30%を支払い、いくつかのブランドを販売する契約を締結したという。なお、両社はコメントを控えている。
「ヴァイオレット グレー」は「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」「ヴィントナーズ ドーター(VINTNER’S DAUGHTER)」など、アマゾンで取り扱いのないラグジュアリー・ブランドを多く販売している。提携することにより、マス向け商品が多いアマゾンは新規のブランドや顧客の勧誘が図れる。一部の筋によると、「ヴァイオレット グレー」はアマゾンのコンテンツもプロデュースするようだ。
「ヴァイオレット グレー」は2013年にカサンドラ・グレー(Cassandra Grey)が立ち上げたサイトで、ハリウッドで働くヘアメイクアップアーティストが実際に使用し、評価するアイテムのみを販売している。毎シーズン多くの商品をアーティストに実際に試してもらい、評価が高かったものを厳選している。また、初めて販売した商品は日本製のビューラーだった。当時、同サイトの調べではアーティストの中で日本メーカーのウトワ(UTOWA)のビューラーが一番支持されていた。現在もアメリカでは「ヴァイオレット グレー」のみがウトワを取り扱っている。なお、商品の他、エディトリアルコンテンツも充実している。