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連載 木曜日の代官山 蔦屋書店

代官山 蔦屋書店映像担当が推薦 「スター・ウォーズ」とともにSF映画史を支える隠れた名作

 本連載では、代官山 蔦屋書店コンシェルジュがオススメする書籍や雑誌、映画、音楽、雑貨などを幅広く紹介する。今回は、映像担当の吉川明利コンシェルジュに映画についてじっくり語ってもらった。今年が米国公開40周年にあたるSF映画「未知との遭遇」の魅力に迫る。見どころをバッチリ押さえて、不朽の名作を味わいたい。

 「未知との遭遇」は1978年、「スター・ウォーズ」と同年に日本で公開された。来年、日本公開40周年を迎える。「『スター・ウォーズ』の日本公開が丸1年遅れたため、アメリカとは反対に『未知との遭遇』が先に公開されました。ちょうど20歳の時で、まだかまだかと『スター・ウォーズ』を待ちわびていたところ、思わぬ作品の公開に大喜びしたのを覚えています」。

 これら2作の監督であるスティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)とジョージ・ルーカス(George Walton Lucas, Jr)は、共にハリウッドの歴史を変えた人物だが、その資質は異なる。「『スター・ウォーズ』は宇宙空間、『未知との遭遇』は地球、と全く違う舞台の話だったのが面白かった。『未知との遭遇』の原題は『Close Encounters of the Third Kind』、ハイネック博士(J. Allen Hynek)の分類でいうところの『第3種接近遭遇』を指します。50年代からの定説であった宇宙人の侵略ではなく、宇宙人と対面してコンタクトを試みる第3種接近遭遇の新たな可能性を見事に世に問うた作品です。同作があったからこそ、後々『E.T.』が生まれたのだと思います。侵略なのか、それとも友好なのかというのは、SF映画につきものですね」。

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