小学館とディー・エヌ・エーが8月8日、デジタルメディア事業を行う共同出資会社MERYを立ち上げる。出資比率は小学館が66.66%、ディー・エヌ・エーが33.34%。社長には山岸博・小学館副社長が就く。昨年12月に閉鎖した「メリー(MERY)」を新しいメディアとして復活させるとともに、小学館メディアのサポート業務、新デジタルメディアの開発などを行う。
新生「メリー」の立ち上げ時期などは不明だが、記事掲載に至るまでのコンテンツ作成や編集、校閲などを小学館が担当し、システム構築やネット上のマーケティングなどのサポートをディー・エヌ・エーが行う。過去の記事は一切使用せず、非公開化前の「メリー」で生じた問題については引き続き、ディー・エヌ・エー傘下のペロリが対応するという。
ディー・エヌ・エーは記事の転載問題などをめぐって「メリー」を含む自社のキュレーションメディア10サイトを閉鎖した。その後、南場智子DeNA会長が代表取締役に戻る形でキュレーション事業の立て直しを急いでいた。3月には「メリー」を手がけていたペロリ新社長に江端浩人アイ・エム・ジェイ執行役員CMOが就任。4月には小学館とデジタルメディアのあり方について検討する基本合意書を締結していた。