イタリアの大手アイウエアメーカー、サフィロ グループ(SAFILO GROUP SPA)の2017年1~6月期決算は、売上高が前同期比15.1%減の5億5260万ユーロ(約712億8500万円)で、純損益は前年同期の1650万ユーロ(21億2800万円)の黒字から、同960万ユーロ(約12億3800万円)の赤字へ転落した。EBITDA(金利 、税金および減価償却前利益)は、 同53.8%減の2410万ユーロ(約31億円)で減益だった。また、地域別に見ても、全地域で減収となっており、特にアジア太平洋地域では同51.4%減だった。
16年に「グッチ(GUCCI)」とのライセンス契約が終了したことが引き続き影響している。また、新規に導入したITシステムが原因で17年1月に受注残が発生した問題も今期の結果に影響を及ぼしている。
同社は、システム障害は復旧し、体制は万全となったと説明。また、スポーツラインが比較的好調だったことを挙げ、10月には「スミス(SMITH)」のウエアラブル・テックを発売し、ヨーロッパにも展開していくことを発表した。
ライセンス契約については、「ディオール(DIOR)」の売り上げが落ちたことに触れ、その時の流行に合致したため、一時的に売り上げが急増しただけだと説明。7~12月期は同ブランドのオプティカルおよび「ディオール オム(DIOR HOMME)」に注力していくと述べた。