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アイスタイル17年度は新規出店とM&Aに積極的

 アットコスメ(@COSME)を運営するアイスタイル(ISTYLE)の2017年6月期連結決算は中長期を見据えた新規事業への先行投資を行ったため、売上高が前期比32.2%増の188億円、営業利益が同16.3%減の14億円、経常利益が同21.6%減の12億円、純利益は同15.5%減の10億円だった。

 事業部別では、サイトの運営などを含むオンプラットフォーム事業の売上高は同16.8%増の68億円、アットコスメストアなどのビューティサービス事業は同49.7%増の87億円、グローバル事業は同18.9%増の29億円と全事業部が2ケタ成長した。オンプラットフォーム事業は広告やソリューションといったBtoBサービスが好調に推移した。16年9月には日本最大級の食品口コミサイト「もぐナビ」を運営するイートスマートを子会社化した他、ヘアメイクサロンを運営するアトリエはるかの株式の4.8%を取得。また、アットコスメのアプリを3年ぶりにリニューアルし、全ての会員をログイン制にしてユーザー体験のパーソナライズ化を進めた。ビューティサービス事業では国内のアットコスメストアを1年で13店舗出店し、店舗数を倍増させた。また、日本ならではの天然由来成分を使用した美容関連の商品企画を行うプライベートブランド「アットコスメ ニッポン プロジェクト」をローンチ。グローバル事業は、台湾に3店舗をオープンした他、マレーシアの化粧品ECサイト「ヘルモ(HERMO)」、台湾の美容系ポータルサイト「ユアコスメ(URCOSME)」を運営するアイトゥルー(I-TRUE)、米国最大の口コミサイト「メイクアップアレー(MAKEUPALLEY)」を運営するMUAの3社を買収。世界中の美容に関する情報を一つに集約したデータベースの構築を目指す。

 同社は16年度から4カ年計画「Road to 2020」を策定しており、20年までに売上高500億円、営業利益70億円、海外の売り上げ比率20%を目指す。吉松徹郎・社長は「16年度は積極的な出店や海外への本格的進出、さらに海外企業の買収など、大きくアクセルを踏んだ年で減益となった。今期は新店舗や事業の成長に注力し、増益を見込む。買収した海外のサイトのデータベースを統合することにより、ビューティとITを融合した世界ナンバー1の企業を目指す」と語った。

 18年6月期の連結売上高が同40.8%増の266億円、営業利益が同36.5%増の20億円、経常利益が同46.3%増の19億円、純利益が同6.9%増の11億円を見込む。

 

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