レブロン(REVLON INC.)の2017年1~6月期決算は売上高が前年同期比33.6%増の12億4060万ドル(約1364億6600万円)、純損益は同1930万ドル(約21億2300万円)の黒字から7390万ドル(約81億2900万円)の赤字へと転落した。
また、4~6月期決算の売上高は同32.1%増の6億4570万円(約710億2700万円)で、純損益は同830万ドル(約9億1300万円)の黒字から3650万ドル(約40億1500万円)の赤字へ転落した。赤字の一因として、支払利息の増加と粗利益の落ち込みが挙げられる。
16年に買収した「エリザベス アーデン(Elizabeth Arden)」の売り上げがプラスオンとなったことと、「レブロン」のカラーコスメのヒットが、売上高を押し上げた。一方で、「アルメイ(ALMAY)」「シンフル カラーズ(SINFUL COLORS)」など、その他のブランドは不調で、北米における化粧品消費の減退も不調要因の1つだった。
同社は4~6月期のハイライトとして、「レブロン」「エリザベス アーデン」の新キャンペーンの立ち上げや、世界展開を加速させたことを挙げ、ファビアン・ガルシア(Fabian Garcia)最高経営責任者は「デジタル面や競争力、ブランド力、販促力を高めるために、あらゆる手立てを尽くした」と語った。「レブロン」では、ブランドのアンバサダーにグウェン・ステファニー(Gwen Stefani)やシアラ(Ciara)ら、SNSでフォロワーが多いセレブを起用し、ミレニアル世代の顧客獲得に注力している。
また、「エリザベス アーデン」買収により上半期は2400万ドル(約26億4000万円)のシナジーを生み出したといい、通期では5000万~6000万ドル(約55億~66億円)のシナジーを生むと予測する。