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資生堂17年1〜6月期は全事業が増収

 資生堂の2017年1〜6月期連結決算は、投資強化を続けてきたプレステージ領域がグローバルにおいて好調だったことや、ボーダレスマーケティング実施により日本と中国、トラベルリテール事業が売り上げを拡大するなど全ての事業で増収となり、売上高が前年同期比14.5%増の4721億円、営業利益が同73.9%増の346億円、経常利益が同86.5%増の341億円だった。純利益は、前期に「ジャンポール ゴルチエ」の知的財産譲渡益や鎌倉工場跡地の売却益を特別利益として計上したことに加え、当期に一部商品の自主回収に関わる特別損失を計上したことなどが影響し、同23.2%減の188億円だった。

 国内売上高は、シワを改善するクリーム「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S」のヒットや、中国のお客に対する積極的なボーダレスマーケティング実施によりインバウンド需要を獲得し、同10%増の2086億円だった。海外売上高は、中国が「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「イプサ(IPSA)」などプレステージブランドが好調に推移し、現地通貨ベースで同17.4%増、円換算でも同13.7%増の687億円。トラベルリテール事業は、空港での広告宣伝強化などマーケティング投資により、1店舗当たりの売り上げが拡大。中国、韓国、タイなどアジアの主要空港免税店の売り上げが前年を大きく上回り、売上高は現地通貨ベースで同91.8%増、円換算でも同92.4%増の231億円となった。

 17年12月期予想は、売上高が同13.5%増の9650億円、営業利益が同52.3%増の560億円、経常利益が同47.9%増の550億円、純利益が同1.2%増の325億円を見込む。

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