ファッション

デンマーク流ブルー・アワーに学ぶ照明とインテリアの関係

 デンマーク発インテリア「カール・ハンセン&サン(CARL HANSEN & SON、以下カール・ハンセン)は、同じくデンマーク発照明「ルイスポールセン(LOUIS POULSEN)」と共に開催する「デンマーク流 夏のブルー・アワーのすごしかた」展のセミナーに行ってきました。ブルー・アワーとは、デンマークの夏の夕暮れの時間のこと。デンマークは緯度が高いため、夏は太陽が沈んでも薄明かりの時間が数時間続くそうです。

 セミナーでは、ブルー・アワーの美しい景色やデンマークのレストランなどの様子をスライドで見ながら照明の取り入れ方に関する解説がありました。デンマークの住宅では、ダウンライトやスポットライトといった頭上からの強い光源は使用せず、低い位置の柔らかい照明を使用することがほとんど。その方が、空間も人も美しく見えるからです。デンマークの冬は長く、自然光をどのように室内に取り込むか、また、どのような照明がインテリアを美しく見せるか考え抜かれているのです。キャンドルもデンマークの家庭には欠かせない存在。外が明るくてもキャンドルを灯す習慣があり、間接照明とキャンドルの柔らかな光が心地よい空間を演出するのです。

 ブルー・アワーは一年中で室内が最も美しく見える時間帯で、家族や友人とゆったり過ごすひと時。日本でも、夏の夕暮れの楽しみ方を提案したいと、このイベントが企画されました。会場の「カール・ハンセン」の青山にあるフラッグシップ・ストアでは、デンマークの家庭のような空間を構成し、店内の全てのスポットライトを消して「ルイスポールセン」の照明の柔らかい光がインテリアを際立たせる演出で展示を行います。8月20日まで毎日、18~20時(土日祝は19時まで)、日本の夏の夕暮れを楽しめるようになっています。夏の暑さを癒すさわやかなドリンクのサービスもあり、柔らかな光に包まれた空間でゆったりとしたひと時を過ごせます。アンケートに答えると抽選で「カール・ハンセン」の“Yチェア”か「ルイスポールセン」の“ヘッド・アーム”のプレゼントも。

 日本における間接照明の文化はまだまだ。同イベントは、一般にも公開されており、間接照明の心地よさと名作家具に触れる絶好の機会です。

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