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「カイリー・コスメティクス」が急成長 22年には1000億円ブランドへ

 カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)がプロデュースする「カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)」はたった18カ月で売上高4億2000万ドル(約462億円)を達成した。エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)傘下の「トム フォード ビューティー(TOM FORD BEAUTY)」が10年目にしてグループ最速の売上高5億ドル(約550億円)を達成し、「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」が25年かけて2016年に売上高10億ドル(約1100億円)に到達したことを踏まえても、「カイリー・コスメティクス」の成長ぶりは目を見張るものがある。

 カイリーの20歳の誕生日を記念して、同ブランドは8月1日に「バースデー・コレクション(Birthday Collection)」を限定発売した。アイシャドウパレットからルースパウダー、リップやグロス、メイクブラシなどがブランドを象徴する唇のモチーフがあしらわれたポーチに入って、175ドル(約2万円)と325ドル(3万6000円)の2種類を展開。結果、1日で1000万ドル(約11億円)を売り上げた。

 「カイリー・コスメティクス」は百貨店・セレクトショップへの出店や広告出稿に頼らず、デジタルとソーシャルメディアでの活動に注力。特に顧客と直接やりとりができるインスタグラムやスナップチャットを駆使してここまで成長した。ミレニアル世代のファンが多いため、「カイリー・コスメティクス」名義のインスタグラムアカウントには1400万人以上のフォロワーがおり、ECサイトで購入する70%がモバイル経由だという。

 「カイリー・コスメティクス」の成長は留まるところを知らず、17年通期の売上高が前年比25%増を見込んでおり、17年の売上高は3億8600万ドル(約424億6000万円)に到達する予定だ。このまま順調に行けば、22年には次の10億ドル企業が誕生することになるだろう。

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