アシックス(ASICS)は、元陸上選手の室伏広治氏(42)とアドバイザリースタッフ契約を結ぶことで基本合意した。契約は9月1日から。同社の製品やサービスに対する助言や広告宣伝などの分野で協力する。アスリートとしての経験だけでなく、体育学の研究者としての知見を生かし、アシックススポーツ工学研究所との共同研究にも取り組む。
室伏氏は男子ハンマー投げの日本代表として2004年のアテネ五輪で金メダル、12年のロンドン五輪では銅メダルを獲得するなど、日本の投てき界に輝かしい実績を残し、“鉄人”の異名で親しまれてきた。1997年からミズノに所属し、約20年に渡って同社の顔として活動してきたが、昨年9月に退社。現在は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会スポーツディレクター、東京医科歯科大学教授などを務める。室伏氏は「日本のみならず世界のスポーツのさらなる発展に貢献したい」とコメントしている。