デニム生地メーカー大手のカイハラが、公式インスタグラムアカウント(@kaihara_denim)を開設した。全投稿を俳優の安藤政信が撮り下ろし、カイハラデニムを使った「ユニクロ(UNIQLO)」「ヤヌーク(YANUK)」「アー・ペー・セー(A.P.C.)」「エージー(AG)」などを着こなした山下翔平や入夏ら人気モデルが登場。強力な布陣による豪華なアカウントになっている。
貝原淳之カイハラ専務は、「半年をかけて毎日2〜3枚ずつ更新する。今後はこうしたモデルシューティングに加え、本社工場の様子なども取り上げる予定だ。直接消費者と接点が無い中で、新たなブランディング戦略の一環として、直接若い世代にリーチできるメディアとしてインスタグラムを選んだ。モノ作りの立場から、ファッション全体を盛り上げていきたくもあった」と語る。安藤政信の個人的に付き合いのあるクリエイターやモデルなども今後登場する予定だ。カイハラは日本を代表するデニム生地メーカーで、国内外の有力ブランドに採用され、一般的な知名度も高いものの、基本的に取引先はファッションブランドが中心で、エンドユーザーとの接点はない。素材メーカーによる新たなインスタ術として、注目を集めそうだ。
カイハラは日本とタイに紡績からロープ染色、織り、仕上げまでの一貫生産工場を有しており、日本とタイの合計生産能力は5400万メートル。セルビッジや原料の綿花からこだわったオーセンティックなデニムが世界的に高い評価を受けている。