「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」がレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)の「ウィトルウィウス的人体図」にインスパイアされたキャンペーンビデオを公開した。モデルのケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)、バスケットボール選手のジェームズ・ハーデン(James Harden)、ラッパーのヤング・サグ(Young Thug)、21サヴェージ(21 Savage)、プレイボーイ・カルティ(Playboi Carti)が登場し、それぞれダ・ヴィンチの人体図を表現。中でもビニールのゴミ袋で作られた着物を着用したヤング・サグはいろんな意味で秀逸なルックとなっている。
「ヤング・サグの衣装のアイデアはいろいろあったけど、最終的にディレクターのテレンス・ニール(Terence Neale)は、この“新たな帝王の着物”を選んだよ」と、スタイリストのガブリエル・ド・ガサイニー(Gabrielle de Gersigny)は語る。「何かビニール袋で作れと言われ、何を作ろうか随分悩んだけど、ヤング・サグのジェンダーレスなスタイルと、ゴミ袋の形もデザインにハマると思ったから最終的には着物を作ることにした。キャンペーンのビデオでは、ヤング・サグがネオンのリングの中で回転するシーンがあって、ビニール袋のチョイスはこのネオンのリングにぴったりだと思ったけど、スタント用のロープに引っ張られて裂けてしまったので、撮影スタートから3時間後にはまた新しい着物を作らなきゃいけなかった」と説明する。
ヤング・サグのスタイリスト、ゾーイ・デュプリー(Zoe Dupree)は、「ヤング・サグは『かっけえ。やろうぜ』と言っていて、着物をとても気に入ってたみたいだ」と話す。
ヤング・サグは従来のファッションに一石を投じるようなスタイリングで有名。2016年にリリースしたアルバム「No My Name Is Jeffery」のジャケットでは新進気鋭ブランドの「アレッサンドロ・トリンコーネ(ALESSANDRO TRINCONE)」を着用したことで話題になっていた。