栃木県那須塩原市。観光地としても有名な那須高原から車で30分ほどの街、黒磯が今、注目を集めています。東京から車で約2時間30分。東京駅から那須塩原駅まで新幹線を使い在来線に乗り換えれば約1時間30分。首都圏から日帰り圏内のこの街が、今、とても面白いのです。
1988年に誕生した「カフェ・ショーゾー(CAFE SHOZO)」のおかげで、黒磯はもともとカフェ好きの間では知られた街でした。全国から「ショーゾー」を味わうため、人々がやってきました。一軒のカフェが街に人を呼び、街並みを変え、空気を変え、街をつくったように思います。
良いカフェは、街に良い店を集めるようになりました。パン屋さん、レストラン、宿、アンティークの雑貨屋さん、本屋さん、お花屋さん……。いずれも個性的な店ながら、「黒磯が好き」という、共通の大きな愛が感じられます。
今年でオープン5年目に突入した駅前のパン屋さん「カネル・ブレッド(KANEL BREAD)」は、この街に立ち寄ったらぜひ訪れてほしい場所のひとつ。
100%国産の小麦・ライ麦、那須など地産の卵・牛乳を使用し、厳選した素材をいかしたパン作りで愛されています。本格的なハード系のパンが人気ですが、国産小麦の甘味を感じるやわらかなパンもおすすめです。咋年オープンした併設のカフェ「イリス・ブレッドアンドコーヒー(Iris BREAD&COFFEE)」では、「カネル・ブレッド」のパンを使ったランチメニューが楽しめたり、買ったパンを持ち込んで食べたり出来ます。
街を歩きながらゆっくりと一日を過ごすと、なぜこの街が人々を惹きつけるのかきっと体感できるはず。「あのカフェで珈琲を飲むこと」や「あのお花屋さんでお花を選ぶこと」が目的になる、街の暮らしにお邪魔するような旅の仕方を受け入れられるのは豊かな街である証ではないでしょうか。
黒磯が気になっている方にも、リピーターさんにも一押しの夏の催し「ショ―ゾー・ムーン’17(SHOZO MOON’17)」が8月20日(日)16~21時に「SHOZO音楽室ガレージ」で開催されます。
「カフェ・ショーゾー」が3種類のパフェをつくる「パフェ・ショ―ゾー」や、西荻窪の人気店「食堂くしま」、お花や花器を扱う「フォレジャー(FORAGER)」など、限定フードやこだわりのクラフトを提供する約15店舗集まる夏祭り。夜風の気持ち良さを感じながら、夜の黒磯を満喫できること間違いなしです。
次の休日は黒磯へ、あなたも出かけてみませんか。