俳優のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)は今週、テレビ番組に出演し、映画「007」シリーズで再びジェームズ・ボンド(James Bond)を演じることを明らかにした。「(この件については)ずっとナイショにしていなくちゃと思っていた。インタビューに応じ『007』について尋ねられた時でさえ、黙っていたんだ」とクレイグ。アメリカの深夜のトーク番組で2019年公開予定の映画「Bond 25(原題)」への出演について単刀直入に聞かれると、「Yes」と認めた。番組に出演した時、クレイグが身につけていたのは、「007」シリーズの中でボンドが常に身につけている「オメガ」の時計。シーマスター ダイバー 300 “コマンダー” ウォッチ リミテッド エディションは、映画「007は二度死ぬ」から50年、「007 私を愛したスパイ」から40年、「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」から20年を記念し、7月に世界7007本限定で発売したモデルで、今も53万円で販売している。
これを受けファッション業界では、早くも「クレイグは次、どのブランドを着たり、身につけたりするのか?」について、ウワサし始めた。「007 慰めの報酬」と「007 スペクター」でコスチューム・デザイナーを務めたジャニー・ティマイム(Jany Temime)は、「ダニエルは、スクリーンでの見え方にこだわる人。衣装も入念にチェックするわ。洋服も大好きで、スタイルが人の印象を変えることを熟知している。そして撮影中は、『ボンドだったら、何を、どうして着るのか?』について、常に考える俳優よ」と話す。
ティマイムは、ボンドはイギリス人という設定ゆえ、とにかく美しく見えるスーツにこだわるという。このため、最近選ばれてきたのは、「トム フォード(TOM FORD)」。ティマイムは、「スリムで、ボンドの体に沿うスーツを選びたかった。『トム フォード』は、まさに理想的。ボンドが動くとき、とても美しく見えた。洋服の下で、筋肉が躍動するのさえ、わかったくらいよ」と振り返る。「トム フォード」は、「007 慰めの報酬」の製作過程の中で、「ブリオーニ(BRIONI)」に代わり、ボンドの愛用ブランドになった。
ティマイムが次回も衣装を担当するかは、現段階では明らかになっていない。だが彼女は、「もし選ばれたら、同じようなシルエットにこだわりたい。でも、ちょっと進化させるつもりよ」と話す。
クレイグは、2006年公開の「007 カジノ・ロワイヤル」以来、「007 慰めの報酬」「007 スカイフォール」「007 スペクター」で主役を務めている。クレイグ含め、過去のスターがどのようなボンドを演じたのか、写真で振り返ってみよう。