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ギャップ17年2〜7月期純利益大幅増 通期の純利益見通しを引き上げ

 ギャップ(GAP)の2017年2~7月期決算は、売上高が前年同期比0.6%減の72億3900万ドル(約7890億円)の前年並みで、純利益が同64.2%増の4億1400万ドル(約451億2600万円)の大幅な増益だった。「オールドネイビー(OLD NAVY)」の堅調な売り上げと16年に起きたニューヨーク・フィッシュキルの流通センター火災事故の保険金が貢献した。同社は2〜7期決算を受け、通期の純利益の見通しを引き上げた。

 ブランド別に見ると、5〜7月期の既存店の売上高は「オールドネイビー」が同5%増、「ギャップ(GAP)」が同1%減、「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」が同5%減だった。

 アート・ペック(Art Peck)同社社長兼最高経営責任者(CEO)は、「ギャップは『モールがベースのリテーラー』?それは大きな間違いだ。ギャップ以上に収益性の高い、多様なブランドを所有しているアパレルリテーラーはない」と述べ、同社がモールのテナントだけでなく、ライフスタイルセンター、ストリート、ストリップセンター(郊外の道路沿いに細長く展開した、数件の店舗からなる小型ショッピングモール)、アウトレットにも出店していることと、ブランドポートフォリオの多様性を訴えた。また、同社は過去10年間北米で売り場を46万平方メートル減らすなど、リテールスペースの縮小を合理的に進めているという。

 また、ペックCEOは「われわれは成長のための十分な投資能力を持つ財政的に健全な企業。既存店の売上高が3四半期連続で増加している。商品、カスタマー・エクスペリエンス、ブランド資産価値への投資の効果が見えてきているということだ。引き続き長期的成長に注力し、明確に差別化できている商品カテゴリーにフォーカスし、オンラインおよびモバイル分野へ投資するなど、顧客中心の戦略を進める。特に鍵となるカテゴリーは、デニム、ボトムス、アクティブウエア、キッズ、ベイビーだ」と語った。
アマゾンと提携の是非についての質問には明確な返答は控えたが、「われわれはオープンなマインドを持つ企業。われわれは消費者がいるところに常にいるつもりだ」とコメントした。

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