メルカリ(mercari)の子会社で主に新規のCtoC事業を担当するソウゾウが21日、ラグジュアリー・ブランドに特化した新フリマアプリ「メルカリ メゾンズ(MERCARI MAISONZ)」をローンチした。「メルカリ メゾンズ」では、出品したいアイテムを撮影するだけで、機械学習によってブランド名や型番、柄の自動入力ができる。現在は一部ブランドについてのみの試験段階で、今後対応ブランドを広げる予定だ。
「メルカリ メゾンズ」の最大の特徴は、ブランド品に特化した撮影方法だ。カテゴリを選ぶだけで写真を撮るためのフォーマットが表示され、手順に従うだけで必要な写真を簡単に撮影できる。特に、内側や金具、シリアルナンバーなど、ブランド品の売買に重要な部分については、詳細な撮影を指示される。もう一つの特徴が、商品出品の前に査定があること。ユーザーが商品情報を入力すると、自動で商品査定をされ、同じ商品の「メルカリ」での過去の販売金額を提示する。査定をするだけで商品情報が自動保存されるため、今後はシーズンや人気に合わせて売れる時期に査定商品の出品を促す機能も開発中だという。
ユーザーは「メルカリ」IDでログインができ、出品アイテムは「メルカリ」にも同時出品される。まずは「メルカリ」の顧客を送客しつつ、宅配買取やオフラインの買取業者を利用する35歳以上の女性をターゲットに、3年以内に年間の商品取扱高1200億円を目指す。松本龍祐ソウゾウ社長はローンチのタイミングについて、「市場のポテンシャルを踏まえて、『メルカリ』ユーザーの動向や課題からもっと便利になる機能を考えた結果だ」とコメント。事業を担当する原田大作ソウゾウ執行役員も、「機能に応じてアプリを用意することがユーザーのためになると考えた。将来的には、『メルカリ メゾンズ』で売れるからこそ、みんなで新品をシェア買いしよう、といった新品の購買も後押しできる世界を目指したい」と話す。
ソウゾウは2015年9月に設立。コミュニティーアプリ「メルカリ アッテ」や本・CD・DVD専用のフリマアプリ「メルカリ カウル」の運営を行ってきた。「メルカリ メゾンズ」は同社3つ目のアプリ。