ジーンズメイト(JEANS MATE)は、ライザップ(RIZAP)入り後のリブランディングの要となる新PB「メイト(MATE)」の商品をお披露目した。ファーストリテイリング(FAST RETAILING)在籍中に、「ユニクロ(UNIQLO)」とデザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)とのコラボライン「+J」を立ち上げた経験を持つ宇山敦ジーンズメイト執行役員テクニカルディレクターと、エドウイン(EDWIN)を経て「+J」のデニム責任者を務めた高橋慎二・執行役員テクニカルクリエイターが指揮する、ジーンズと、ジーンズに合う定番アイテムを提案するラインだ。お披露目会では、高橋・宇山執行役員が商品を見せながら直接説明した。
第1弾の商品は、メンズ、ウィメンズのジーンズ、シャツ、メンズ向けのジャケットで構成。ジーンズはすでに店頭に並んでおり、シャツは8月22日以降、ジャケットは24日以降に店頭投入予定だ。メンズのジーンズはスキニー(4色展開、5990〜6990円)、テーパード(2色展開、5990〜6990円)と、ストレッチのセルビッジ生地を使用し、ビンテージディテールを取り入れた“ヴィンテージ”(ワンウオッシュのみ、1万円)の3型、ウィメンズではスキニー(4色展開、4990〜5990円)、1980年代風の“マムジーンズ”(2色展開、5990円)、フレアジーンズ(同)を用意する。「レングスは、ジーンズメイトが取り扱うNBに比べて短く設定し、裾上げの必要をなくした。ダメージ加工のタイプについては、裏に当て布をすることで快適性を上げている」と高橋テクニカルクリエイター。バックポケットには「メイト」の頭文字であり、日本を象徴する存在である富士山をイメージした「M」を入れるなど、随所にこだわりを盛り込んだ。
また、“マッスルフィット”“スリムフィット”の2フィットをそろえるシャツにも注目だ。“マッスルフィット”は基本のパターンは細身ながらも、胸囲を1サイズ分大きく設定し、背中にタックを入れることで、大きなサイズにも対応可能。スリムフィットは、若い世代でも着やすいタイトシルエットに仕上げた。「“マッスルフィット”はライザップとジーンズメイトの掛け合わせから着想した。実は、スリムフィットには胸ポケットが付いているが、マッスルフィットには付けていない。鍛えた胸を自慢してもらえたら(笑)」と宇山テクニカルディレクター。ジャケット(3カラー、1万2800円)は、京都・伏見の高級素材を採用。シワになりにくく、家庭用洗濯機で洗濯できるという利便性の高い一枚だ。
同社は今後、PB比率を現在の30%から50%まで引き上げる。「PB比率を引き上げるとは言え、ジーンズメイトはナショナル ブランド(NB)があってこその店。PBはNBにないような商品構成にし、互いを引き立たせ合うことで売り場を活性化さたい」と宇山テクニカルディレクター。なおウィメンズ向けPB「イノセントブルー(INNOCENT BLUE)」は一時休止し、既存の「ブルースタンダード(BLUE STANDARD)」と「メイト」に集中する。「メイト」では、1年後に売り上げ全体のうち25%のシェアを目指す。