ウォルマート(WALMART)は空飛ぶ倉庫からドローンを飛ばして商品を顧客のもとへ届ける構想を練っている。SF話のようにも聞こえるが、同社は実際に構想の実現に必要な特許を申請中だ。
情報筋によると、リモート操縦または自動で運行可能な、倉庫の役割を果たす小型飛行機が約150~300m上空を飛行し、そこからドローンを飛ばして商品を顧客に届ける構想だという。移動式の倉庫は流通地域を広げ、既存の倉庫が抱える配送距離の問題や需要に対する供給の限界の問題を解消し、さらには、オンライン経由の顧客が求めるコスト削減策にもつながると期待できる。
一定地域を飛行できる飛行機と、飛行機と顧客の家を何往復もできるドローンは、小売業界の勢力図を変える可能性を秘めている。2016年にアマゾン(AMAZON)も類似のコンセプトに関する特許を申請しており、今回のウォルマートによる特許申請は、アマゾンという強力なライバルとの競争の勝利へのカギとなるかもしれない。
空飛ぶ倉庫に関する特許が承認されて構想が実現すれば、確実に後世に残る実績となるだろう。