ペルー出身の写真家マリオ・テスティーノ(Mario Testino)は自身が所有するコレクションをロンドンのサザビーズ(SOTHEBY’S)のオークションに出品する。
オークションに先んじてロサンゼルスで公開されたショーケースには、テスティーノ所有のコレクションのうち、絵画、写真、彫刻など300点以上が展示された。最低落札価格はコンセプチュアル・アーティストのアダム・ペンドルトン(Adam Pendleton)作“システム オブ ディスプレイ D(SYSTEM OF DISPLAY, D)”が1万ポンド(約140万円)、タウバ・アワーバッハ(Tauba Auerbach)の“無題(UNTITLED)”が80万ポンド(約1億1200万円)。その他にもヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)、ギルバート&ジョージ(Gilbert & George)、アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer)などの作品が出品される。
「私のテイストとは異なるものを集めることが好きだ。物事を異なる視点で見せてくれるものなら何にでも興味がある」とテスティーノは語った。収益金は2012年にペルーに建てられたテスティーノによる非営利のマリオ・テスティーノ美術館(MATE)に寄付される。
出品された作品は9月13日と14日に競りにかけられるほか、テスティーノに影響を与えた写真88点は、9月1~15日の期間中、サザビーズのウェブサイトで購入できる。