リクルート ホールディングスが2017年4~6月期の決算を発表し、「ホットペッパービューティー(HOTPEPPER BEAUTY)」などを運営する美容分野の売上高は、前年同期比9.7%増の150億円と好調に推移。同期間中の「ホットペッパービューティー」の予約件数(※キャンセル前予約受付ベース)も、前年同期より約440万件多い1824万件と大幅増だった。同分野の好調要因としては、独自のサロン向け予約・管理システム「サロンボード」の利便性を高めたことで、それと連動して「ホットペッパービューティー」を利用するサロンが地方でも増えたことが挙げられる。ちなみに17年8月のデータによると、参加サロンは、ヘアサロンが3万3758軒、リラク・ビューティサロンが3万1833軒となっている。
また、「ホットペッパービューティー」は今年から全国の売り上げの多い美容室を「ホットペッパービューティーアワード」で表彰するなど、地方の美容室にもスポットライトが当たる取り組みを行っている。そうした予約サイトの枠を越えた活動も、今回の売り上げアップにつながっているはずだ。
リクルート全体では、売上高は同19.6%増の5243億円、営業利益は同12.6%増の563億円。美容分野を含むメディアソリューション事業販促領域は、同1.2%増の917億円で、住宅や旅行、飲食の分野の売上高がマイナスだっただけに、美容分野が大きく貢献したといえる。