デザイナーのコシノヒロコは8月28日まで、アートの企画展「コシノヒロコ展 -COLORS- “今放つ、彩りの軌跡”」を伊勢丹新宿本店本館5階のアートギャラリーで開催している。コシノによる絵画やスタイル画をはじめ、絵付け皿を展示・販売中。27日には、ギャラリートークを開催する。コシノは、自身のアート作品展示館「KHギャラリー」を東京・銀座と兵庫・芦屋に構えるが、伊勢丹新宿本店で企画展を行うのは今回が初めて。
絵画は、コシノが2014年から制作を続けている“グラフティ・シリーズ”で、ギリシャで出合った街中のグラフィティ(落書き)にインスパイアされた作品。スタイル画は墨と筆を使って描く技法で、コシノがデザイナーを志していた頃にスタイル画家の原雅夫に師事して習得したもの。同展では、12~15年に描いたカラーのスタイル画、07年の中国上海国際芸術祭で発表した墨のスタイル画などのジクレー版画を中心に展示している。絵付け皿は、「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」と約30年に渡り共同で商品を開発してきた洋食器メーカーのニッコーの皿を用いたもの。同展のために制作した新品を披露している。
23日に開催されたオープニングレセプションでコシノは「服を好きになったのは文化服装学院に入学した後。絵を好きなったのは服より早く、幼少のころから描いていた。このような展覧会は初めてで、来場者がどう見てくれるのかワクワクしている。アートもファッションと同じで、自分が感じていることを表現している。もっと面白い絵に挑戦したい。挑戦しないと新しいものは生まれない。もう年だから、『おとなしくしないさい』と言われるが(笑)、ずっとやり続けたい」と思いを語った。
■コシノヒロコ展 -COLORS- “今放つ、彩りの軌跡”
日程:8月23~28日
時間:10:30~20:00
会場:伊勢丹新宿本店本館5階=アートギャラリー
住所:東京都新宿区新宿3-14-1