アメリカ・コロラド州のエルドラド・キャニオン州立公園内、バスティーユ・ウォールという、高さ約90mの断崖絶壁にポップアップストアが2日間だけオープンした。同ポップアップストアを手掛けたのは、米素材メーカーのココナ(COCONA)。同社は人体を適切な体温である37.5度に保つ技術、“37.5テクノロジー”を開発し、「アディダス(ADIDAS)」「カーハート(CARHARTT)」「トミーバハマ(TOMMY BAHAMA)」「ケネスコール(KENNETH COLE)」の他、ソックスブランドの「ポイントシックス(POINT6)」やアウトドアブランド「ラブ(RAB)」などのブランドに提供している。
ジェフ・ボウマン(Jeff Bowman)ココナ最高経営責任者は、「10年以上、アスリートのパフォーマンスを向上させる素材を開発するため、地球の果てまで足を運んできた。だが今、地球の果てまで行って修得した技術を提供する時が来た」と語る。
同ポップアップストアは、グランドティトン国立公園のクライマー歴11年でココナ社員のデイブ・バイウォーター(Dave Bywater)が日の出から日の入りまで管理。訪れたクライマーに“37.5テクノロジー”を利用した「アディダス」などのジャケットなどを提供した。8月に2日間だけオープンしたが、同社は29日にポップアップショップの写真やビデオをSNS上で公開した。
同キャンペーンは同社が掲げる「クライミングができる土地へのアクセスを提供する」というミッションを広めるために実施。同社は老朽化したアンカーの交換の一助として、クライマーのための基金やNPOに5000ドル(約50万円)を寄付している。