パリの百貨店ギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)のグループ企業モティエ(MOTIER)は31日、ファッションと家具のECとカタログを手掛けるラ ルドゥート(LA REDOUTE)の株式51%を取得すると発表した。ギャラリー・ラファイエットがリアル店舗とECのバランスを模索するための一環とみられている。株式の取得額は明らかになっていない。
ラ ルドゥートは、かつてケリング(KERING)傘下だった。カタログを配本し家具を販売していたが、ケリングが2014年に会社を売却するとECとファッションに注力するようになった。ギャラリー・ラファイエットのニコラス・ハウズ最高経営責任者(CEO)は、「ラ ルドゥートは、短期間で驚異的な回復を遂げた企業。これからは、長期的にサポートしたい」と語る。ハウズCEOによると、ラ ルドゥートの年商は7億5000万ユーロ(約975億円)に上る。ギャラリー・ラファイエットとラ ルドゥートによると、2社の年商の合計は、フランス随一の規模になるという。
今回の買収は、競合のプランタン(PRINTEMPS)がホームデコレーションのチェーン店「メゾン ドゥ モンド(MAISON DU MONDE)」に接近し、改装中のパリ市内ナシオン広場の店舗などにショップを設けることにも対抗したものとみられている。