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「情熱、実行力とコミュニケ―ション」を兼ね備えた人材を求めています、と語る田中エイ・ネット総務人事部 PHOTO BY KAZUO YOSHIDA
「ファッション就活相談室」第2回は、「ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)」や「メルシーボークー、(MERCIBEAUCOUP,)」「ネ・ネット(NE-NET)」などの人気デザイナーズブランドを手がけるエイ・ネット。今回は、同社の販売職の新卒採用について、エイ・ネット総務人事部の田中春菜さんに話を聞きました。エントリーシート(以下、ES)提出から入社まで、各項目で人事担当が重視するポイントを解説しながら、一連の流れを紹介します。
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志望企業のブランドの洋服を着なくちゃダメ?
WWDジャパン(以下、WWD):販売職の新卒採用に関するステップを教えてください。
田中エイ・ネット総務人事部(以下、田中):採用エリアによって異なりますが、基本的には1.マイナビからエントリー(ESの提出)→2.一次面接→3. 二次選考(グループディスカッション)→4.最終選考(個人面接)→5.面談→6.内々定→7.懇親会→8.2日間研修→9.入社前研修を経て入社になります。
WWD:マイナビからのエントリーは他社と同様のステップですね。
田中:はい。エントリーシートの書類選考の後、一次面接にご案内します。説明会参加を必須にしている企業も多いようですが、エントリーするための必須事項にはしていません。
WWD: ESではどのような質問を聞いていますか?
田中:「当社以外でどのようなブランドやショップが好きですか?」「当社のショップを見て、良かったところ、また改善できるポイントは?」などです。最初の質問では、もちろん当社のブランドのファンでいらっしゃる方も歓迎なのですが、ファッションについて幅広く興味がある人に受けていただきたいと思っています。純粋にどういうお店を普段見ていて、どのようなブランドが好きなのかに興味があります。また、後者の質問では、やはり“ブランドの顔”として店頭に立っていただく人材を採用するにあたり、事前に店舗には足を運んでもらいたいと思っています。
WWD:他に、ESで重視していることはありますか?
田中:「趣味は何ですか?」「今ハマっていることはなんですか?」などです。選考を通して見たいのはその人の“人物像”。どのような人柄なのかを第一に見たいと思っています。また販売員はお客さまと話す内容は洋服だけに限りません。趣味があったり、いろいろなことに興味があったりの個性は、強みになると思います。
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カラフルな棚や芝生風のカーペットが敷かれた廊下がおしゃれなエイ・ネット本社内観
服装で見られているのは靴や爪!?
WWD:なるほど。面接では“清潔感のある自分らしい服装”がドレスコードのようですが、やはりエイ・ネットのブランドを選んだ方がよいのでしょうか?
田中:よく聞かれる質問ですが、その必要はありません。もちろん当社の「ネ・ネット」や「ズッカ」など、着用していただくことがNGになることはないです。しかし、実際当社を受けていただく方でも1〜2割ほどしか、当社のブランドを着てくる人はいないですね。
WWD:面接で確認する服装のポイントはありますか?
田中:特に重要視している“清潔感”は、先端に出ると思います。例えば、靴が汚かったり、マニキュアがはがれていたり、髪型に気を使っていなかったり。対お客さまの仕事なので大切なポイントですね。当社の面接だけでなく、他社でも一緒だと思います。
WWD: そうですね。では、一次面接ではどのような質問をされるのですか?
田中:「他社ではどこを志願しているのか」などですね。聞くことによって、どのようなキャリアを描いているのか、志願者の具体的な行動の部分が見えます。もちろん、アパレルの販売にしぼられていなくてもいいんです。その人を知る上で、詳しく聞くようにしています。また、当社は併願もできますので、総合職・販売職・専門職の全職種にチャレンジしてくださる人や、親会社であるイッセイ ミヤケも志願されている人も多いです。
WWD:二次選考はどのような行程なのでしょうか。
田中:5〜7人でのグループディスカッションを行いますが、エリアによっては実施しないこともあります。内容については詳しくお伝えできませんが、販売職の仕事ややりがいを理解してもらえるような企業研究に通ずる内容です。そして、個人面接を行います。面接官は3〜4人で、一部役員と、販売職の経験がある人事部社員が加わります。これは、一次面接からずっと、一緒で必ず販売を経験した社員が選考に携わっています。
WWD:そして、最終選考が終わると内々定ですか?
田中:場合によって、面談を行うことがあります。最終選考の前に実施することもあります。そこで直接内定をお伝えする場合があったり、場合によっては話し込みをすることもありますね。私が一人一人に会ってお話しできるのは首都圏の選考だけなのですが、関西や札幌では現地の社員が面談を行います。九州エリアなどは電話でお話ししています。
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