ファーストリテイリング傘下の「ユニクロ(UNIQLO)」の8月度国内売上高は、既存店が前年同月比3.4%減、直営店が同3.9%減、ダイレクト販売を含む直営店計でも同3.5%と、3月以来のマイナスとなった。「天候不順の影響で夏物商品の需要が弱かった」と同社。これで、2016年9月からスタートした17年8月期の累計売上高は、既存店が前期比1.1%増、直営店が同0.4%増、ダイレクト販売を含む直営店計が同1.2%増と微増収で終わったことになる。
「ユニクロ」の近年の既存店売上高は、14年8月期が同1.9%増(客数は同2.4%減、同客単価は4.5%増)、15年8月期が同6.2%増(客数は同2.9%減、同客単価は同9.4%増)、16年8月期が同0.9%増(客数は同4.6%減、同客単価は5.8%増)と推移してきた。当期は同1.1%増(客数は同2.9%増、同客単価は同1.8%減)となり、エブリデー・ロープライス施策や、デジタル施策による店頭誘客の強化などにより、客数が増加に、客単価がマイナスに転じているのがポイントだ。
店舗数については、17年8月期は出店21店舗、退店27店舗で、期末店舗数は790店舗となった。店舗の大型化やダイレクト販売の強化などもあり、13年8月期末の834店舗以来、毎年微減している。ちなみに、フランチャイズ店は41店舗となり、4年前の19店舗から倍増している。
なお、ファーストリテイリングの17年8月期決算は10月第2週をメドに発表される予定だ。