マークスタイラーによる「ムルーア(MURUA)」と「エモダ(EMODA)」のファッションショー「ME」が、9月1日に行われ、今秋冬シーズンの新スタイルが提案された。
「ムルーア」のシーズンコンセプトは、“モダニティー・リフォーマット”。赤みのある茶色やオレンジをベースに、攻めのヒョウ柄やパイソン柄に、エレガントな花柄、クラシックなチェック柄をミックスしたスタイリングが新鮮だ。さらに今シーズンらしい、ボアやファー、ダウン、ベルベットといった素材も自由に交ぜてスタイリングしている。ちょっぴりフォークロアな大人っぽさも醸し出しているが、フィット&フレアやホットパンツ、サイハイブーツといった1980〜90年代を思い起こすアイテムも取り入れた。どこか強気でおてんばなムードが「ムルーア」らしい秋冬を後押しする。
「エモダ」のシーズンコンセプトは、“ワンダーウーマン”。2020年東京の強く華やかに躍動する女性にスポットを当て、エネルギーに満ち溢れた1980年代のエッセンスのあるウエアを提案する。ファーストルックで福士リナが着用したのは、開襟シャツに合わせたビッグラペルのボックスジャケットのパンツスーツ。その後もマニッシュな印象ながらも、ベルトのウエストマークや花柄、ミニスカート、ボディーコンシャスなシルエットで女性らしさを強調する。オーバーサイズのMA-1やパフスリーブのニットトップスなど、リアルに合わせやすいアイテムも多数登場。鮮やかなブルーやピンク、マスタードイエローの差し色もポイントになった。
注目は、ベルベッドやファーなどの表情豊かな秋冬素材。アクセサリーのポイントに取り入れるより、トップスやボトムスに合わせて楽しむのが今シーズンの気分。気になるシューズは、サイハイブーツ。トップスやアウターは、ショルダーからボリュームを持たせ、足元はタイトに。足に吸い付くほどスリムなサイハイブーツで、旬なシルエットを完成する。サイハイブーツなんて久しぶりすぎて、ちょっとハードルが高い気もするが、90年代トレンドアイテムが現代のストリートにカムバックするか?
今回発表されたアイテムは、自社ECサイト「ランウェイチャンネル(RUNWAY CHANNEL)」で販売中、または予約販売中だ。