ここ数年、焼き立てのパンをドリンクや料理と共に楽しめるベーカリーカフェが増えています。神奈川・川崎にある、小田急線の向ヶ丘遊園駅からほど近い場所にあるパン屋「セテュヌ ボンニデー(C’est une bonne idee)」もそのひとつ。8月30日に併設のベイクドカフェがグランドオープンしました。
「セテュヌ ボンニデー」は、フランス語で「それはいいアイデアだね!」という意味。外から店内が見えるガラスの窓に書かれた“晴れの日も、雨の日も、曇りの日も。どんな時も私の幸せがそこにある。そうだあそこに行こう。それは、いい考えだ!”というメッセージには、この街に住む人たちの日々をパンで豊かにしたい、というあたたかな思いが込められています。
14年12月にオープンした「セテュヌ ボンニデー」は、フランスのパンをコンセプトにしながら、添加物は一切使わず、国産小麦と厳選した素材で焼くパンが人気のお店。店内に並ぶパンは小ぶりなものが中心で、フォルムやパンの形や“顔”もどこか柔らかな印象。シェフの有形泰輔さんと話していると、本当に食べることや作ることへの情熱が伝わってきます。その雰囲気とこだわりはそのままに、ベーカリーの隣にカフェが誕生しました。コンセプトはベイク(Bake)。バターや小麦粉など素材の質の良さを生かしたヴィエノワズリーに定評がある同店のカフェでは、人気のクロワッサンはもちろん、キャロットケーキやレモンケーキ、フィナンシェなど新たな焼き菓子も仲間入りし、ショーケースを彩ります。ベーカリーのスぺシャリテであるキッシュも、カフェでは飲み物と共にゆっくりと楽しむことができ、オススメです。
カフェ限定のメニューも気になるところ。週替わりで、ハンバーグやアクアパッツァなど3~4種類のオーブン料理が登場します。自慢のパンの盛り合わせもついてきて食べ応えも十分。
4カ国の花をモチーフにした4食のクッキー缶入りのフールセックの詰め合わせは手土産にもぴったり。日本はさくらの花をイメージし、ピンク色の缶に入っています。
「パンが入口になり、料理やワインなど幅広く食の世界に興味を持つきっかけになればうれしいです」というシェフの言葉通り、新たな食の楽しみ方を提案してくれる一軒です。