昨年11月に経営破たんし、日本から完全撤退していたアメリカン アパレル(AMERICAN APPAREL以下、アメアパ)が新体制のもと、日本国内での販売を再開する。今年1月に同社を買収したギルダン・アクティブウェア(GILDAN ACTIVEWEAR)の日本法人ギルダンブランズ・ジャパンが法人向けの卸売を2018年に開始する。
販売するのは無地のカットソー(プリントウエア)全6型。展開カラーは未定。素材違いでコットン100%のものとポリエステルとコットンのブレンド、トライブレンドの3パターンについて、それぞれメンズ(米ではユニセックスと表記)とウィメンズを用意する。製品は全てホンジュラス製で、米国で展開されているアメリカンフィットをそのまま販売する。卸先での加工度合いによって販売価格は変わるが、無地の状態での参考価格も未定だ。
ギルダンブランズ・ジャパンが運営する法人向けECサイトでアカウントを持つアパレル企業に対して販売をはじめ、18年1月には一般客の購入が可能になる計画。当面は卸売りのみのため、ギルダンブランズ・ジャパンから直接顧客への販売はしないが、将来的にはギルダンブランズ・ジャパンや小売店舗を通じての直接販売も検討する。今後は需要に応じて色や型数を増やす可能性もあるという。
アメアパは昨年11月に破産法適用を申請し経営破たんした後、12月には日本からも完全撤退。その後、今年1月にカナダに拠点を置くギルダン・アクティブウェアが8800万ドル(約101億円)で買収。8月には新体制のもとで米国ECサイトをリニューアルオープン。デニムやクルーネックTシャツ、パーカ、レギンス、ランニングパンツなど定番のカジュアルアイテムをそろえて復活を遂げたばかり。本国ではこれまで打ち出してきた「メード・イン・USA」を踏襲した商品と、そうでない「グローバリー・メード」の商品を分けて販売している。
ギルダン・アクティブウェアはカットソーやフリース、スポーツ向けのシャツなどを扱う衣料品メーカー。日本では「ギルダン(GILDAN)」や「アンビル(ANVIL)」「コンフォートカラーズ(CONFORT COLORS)」などを法人向けに販売している。