「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」というゼクシィのテレビCMが記憶に新しいですが、まさに現在女性の生き方の多様性を表しているCMですね。逆に言えば、ある特定の固定概念にとらわれたメッセージのみを発すると、その枠に収まらない人たちからアンチの声が聞こえてくるのも、SNSが発達した今の時代性のような気がします。
8月21日号の「WWDジャパン」のジュエリー特集のテーマは“BREAK THE RULES”、つまり“固定観念にとらわれずにジュエリーを楽しもう”というメッセージでしたが、まさにそんなジュエリーを展示会で見つけました。
ジュエリーブランドの「オー(OEAU)」です。新ラインとなる“MARRIED OR NOT?”は、ブライダルリングでありながらも、ウエディングやエンゲージメントという言葉にとらわれずに、それぞれのライフスタイルに合わせて自由に着けてほしいリングだそうです。
デザイナーの高田佳代子さんは、「私は未婚ですが、自分が純粋に欲しいと思ったデザインのリングが、マリッジリングだったりエンゲージリングだったりすりこともあります。お店の販売員の方からも“これはエンゲージリングですが”と念を押されることもあったり(笑)。でも自分が気に入ったのなら、結婚、未婚にかかわらず着ければよいと思うんです」と展示会で話してくれたのが印象的でした。
そんな思いから生まれた新ラインは、ホワイトゴールドだけでなくイエローゴールドやピンクゴールド、プラチナもオーダー可能。さらに、ダイヤモンド以外にもサファイヤやガーネットなどをあしらったカラーストーンアイテムも展開しており、まさに固定観念にとらわれない、自由で楽しいデザインです。メンズのオーダーも受け付けているそうです。
新ラインは11月から発売だそうです。結婚している人も結婚する人も、結婚しない人も結婚したい人も。そんなしなやかな思いが伝わるジュエリーです。