東京・池袋にあるファッション専門学校、武蔵野ファッションカレッジが、原宿にポップアップショップ「インキュベイト(INCUBATE)」をオープンした。同プロジェクトは同校の実践的学習カリキュラムの一環で、1997年にスタート。20年間、原宿や代官山で実施してきた。全学生110人が参加し、企画や商品製作からショップの運営、プロモーション、販売に至るまですべて行っている。
商品は2年と3年の技術系学生が1人2アイテム以上を製作した計110点で、中心となる価格はブラウス、パンツなどが5000円。学生が製作した商品に加えて、ストライプインターナショナル、ジャパンイマジネーション、レイ・カズンなど企業から協力を得て買い付けした商品も販売し、セレクトショップ的な要素もある。ファッションビジネスの大きな流れを実際に体験し、卒業後の仕事に生かすことが目的だ。同校の片桐芳子・校長は、「モノ作りだけでなく、販売や集客の施策など、頭を悩ませながら自分で考えて、トライすることが将来の役に立っている。毎年、少しずつ精度を高め、成長している」と話した。昨年の実績は、来店者数590人、商品消化率55%。今年は750人、60%を目標にしている。9月24日までオープン。
武蔵野ファッションカレッジは、47年設立の武蔵野ドレスメーカー女子学院が前身で、武蔵野服飾美術専門学校に改組後、2005年、現校名になった。
■インキュベイト
日程:9月9~24日
時間:11:00~19:00
場所:東京都渋谷区神宮前3-21-18