ベイクルーズ グループのジョイントワークスは9月30日、新セレクトショップ、ジョイントワークス(JOINT WORKS)をローンチし、新宿に路面店をオープンする。“セレクトショップネイティブ世代”の20代後半の男女をコアターゲットに、モードを軸にストリートをミックスした新しいスタイルを提案する。
嶋田純ジョイントワークス上席執行役員CCOは、「セレクトショップでの買い物を当たり前と感じている、“セレクトショップネイティブ世代”は、デジタルネイティブ世代でもあり、価格が高くてもほしいものは購入するが、一方で普段は低価格ですませる傾向にある。これまでのセレクトショップに対してあこがれを抱いていないと感じており、時代に合ったセレクトショップを作る」と意気込む。セレクトアイテムで「アイ コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(EYE COMME DES GAROCONS JUNYA WATNABE)」「フィット ミハラヤスヒロ(FIT MIHARAYASUHIRO)」「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARTIN MARGIELA)」といったハイブランド、「ステューシー(STUSSY)」「エフエーティー(FAT)」「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」などのストリート・スポーツブランドを導入。
オリジナルはアフォーダブルな価格でありながら、クオリティーにこだわったアイテムを提案。アウターで2万円以内、トップス・ボトムスで5000~7000円を中心価格帯としている。「これまで当社が培ってきたモノ作りを背景に、妥協しないクオリティーを提供しながら、企業努力で手の届きやすい価格帯でで訴求する」。さらに、ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)の国井栄之クリエイティブ・ディレクターが監修するコンセプトストア「MS ショップ(MS SHOP)」を導入。約250型のスニーカーをそろえる予定だ。さらに、パトリック・ニゲル(Patrick Nagel)、西雄大といった国内外のアーティストや、英国の老舗音楽レーベル、BBEとコラボレーションするなど、音楽やカルチャーを取り入れたアイテムも展開する。「セレクトする本物のアイテムに触れてほしいという思いと、オリジナルはアフォーダブルな価格だから2着買うことができる。音楽やカルチャーとのコラボも含め、おしゃれって楽しいよね、と思ってもらいたい」。
また、“コト提案”として、従来の“リメイク”や“リサイクル”の枠に留まらない、ジョイントワークスでしか手に入らないアイテムも提案する。「会社名のジョイントワークスをショップ名にしたのは、会社名と共に認知を上げていきたいということもあるが、導入するブランドやコラボするブランドなどと一緒に作り上げていきたいという思いもある」と語る。
新宿の第一号店は、1、2階の2フロア構成。売り場面積は396平方メートル。店内BGMは、BBEによるジョイントワークス新宿店オリジナルの音源を流す。「今後は、現状から抜き取る形にすることで、さまざまなチャネルに対応できるショップを作っていきたい。3年で10店舗体制を目指す」と先を見据えた。