アイウエアの「ゾフ(ZOFF)」を手掛けるインターメスティックは近年、売上高が2ケタ増で推移している。2011年の発売以来、累計300万本を売り上げたオリジナル・シリーズ「ゾフ・スマート(ZOFF SMART)」のヒットを始め、ディズニー・コレクション、モデル田中里奈プロデュースの商品、ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」など、バリエーション豊富な商品、多彩な企画が売り上げを引っ張った。アジアにも進出し、現在の店舗数は国内外で200を超えている。
「ゾフ」は01年、東京・下北沢に1号店をオープンした際、レンズ代込みの低価格3プライス設定の画期的なビジネスモデルがヒットし、従来のアイウエア業界に大きな衝撃を与えた。
常にイノベイティブな動きで成長してきた同社が今、本格的なリブランディングを進めている。その理由は何か。
「大きな目的は、ファッション化を強めることだ。市場では、“『ゾフ』=低価格”という印象が強いが、もはやそれだけではない。今の『ゾフ』は、さまざま魅力と可能性が詰まっている」と上野博史インターメスティック チーフ・デザイン・オフィサー(CDO)。「アイウエアがもっと気軽におしゃれを表現できるアイテムという認識を高め、楽しく、ワクワクする商品を開発したい」と話す。この目標を徹底するため、クリエイティブデザイン室を新設し、チダコウイチを同室ゼネラル・クリエイティブ・ディレクターとして招いた。チダは、これまで25年以上にわたり、数々のブランドのディレクション、立ち上げ、リブランディングに携わり、その数は30を超える。
「まずチダ氏とは相性が合うと感じた。豊富な経験とアイデアがあり、話していて楽しい。これまで商品力には自信があったが、マーケティング力が不十分だった。彼の個性や遊び心など、新しい発想のヒントを頂き、さまざまなことにトライして、チダ氏と会社を面白くしていきたい」と新生「ゾフ」を思い描く。
チダは「『ゾフ』は、これまで多くの革命を起こしてきたが、また新しい革命が起こせるブランドだと思う。商品面だけでなく、これまでとは違う世界観や価値観を自分なりのフィルターで作られたら面白いと思っている。ディスカッションを重ねる中で、毎回、頭からドバーッとアイデアが噴き出る興奮の瞬間がある。その中に出てくるテーマを私なりに解釈しながら、巧みにコーディネートし、新しい活動に結びつけて、次代の価値観を生み出すのが得意だ。『ゾフ』をこれまでとは違うカルチャーのファッション的アイコンに作り上げたい。この意識改革を社内にも浸透させていくこと。私に期待されているのは、そこだと思う」と抱負を語った。
問い合わせ先:ゾフ カスタマーサポート
TEL:0120-013-883