「ジバンシィ(GIVENCHY)」は9月12日、新しいオムニチャネル・プラットフォームを立ち上げた。クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)新アーティスティック・ディレクターが監修し、ニューヨークを拠点とするクリエイティブエージェンシーのR/GAと共同制作した。同サイトは、オンラインメディア、eメール、ソーシャルメディアをカバーし、即時性と一人一人にカスタマイズするブランド体験の実現を目指す。
サイトには、ニュースや限定アイテム、最新コレクション紹介に加え、アーカイブの紹介やファッションショーの様子(開催前、開催中、開催後)を見ることができるリアルタイムアクセスも用意する。eコマースは9月25日にフランス向けにスタートし、2018年初頭に欧州市場向け、18年半ばに北米向け、19年にアジア市場向けにスタートする予定だ。
ディスプレーでは、コンテンツ、商品、リアルタイムの在庫状況を一カ所にまとめて表示。ウエアコレクションやアクセサリーコレクションを閲覧するとフォトギャラリーが立ち上がり、そのアイテムがランウエイで発表されたときの様子やルックブックの写真、セレブが身に着けた写真などを見ることができる。
また、ショッピング体験を最適化するため、その製品が入手可能な近隣の店舗を検索したり、ウィッシュリストを作成したり、担当者に詳細情報を直接問い合わせ、来店予約を入れることなどが可能になる。また、クチュール並みの顧客サービスを実現することを第一に考え、装飾品など高級品を見たり、最寄りの旗艦店でのフィッティングの予約を入れたりすることも可能になる。
パリ在住の顧客は、専用コンシェルジュサービスを通して、オンライン注文品の即日配送を利用できる。また、オンライン注文品を最寄りの店舗で受け取ることもできる。将来的には、こうしたeコマースサービスを世界中すべての店舗に拡大していく予定だ。またオンラインの限定商品やカプセルコレクションも用意する。
オンライン抽選を実施し、フォロワーの中から3人に、10月1日にパリで開催されるワイト・ケラーによるデビューショーの招待状をプレゼントする。これは、ブランド哲学の中核である「個人的体験」を重視した取り組みの一環で、パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンの市内全域で展開されるキャンペーンポスターに記載の専用URLから応募することができる。募集期間は9月25日午前10時から27日0時(パリ時間)まで。
パリ・ファッション・ウイーク終了後には、“ホワイト”コレクションを発表する。ロゴシグネチャー全体に刺しゅうを施したホワイト・オン・ホワイトの5アイテム(パーカ、セーター、Tシャツ、パンドラスモールバッグ、クラッチバッグ)が登場する予定だ。11月初旬には、大人向けとキッズ向け“ミニ・ミー”ラインラインを発表する。