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リシュモン、4~8月期は好調 全地域・全販売チャネルで売り上げ増 アジアが好調をけん引

 「カルティエ(CARTIER)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」などを傘下に持つコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)は2017年4~8月期の業績を発表した。売上高は前年同期比12%増で、地域別に見ても販売チャネル別に見ても総じて伸長した。

 2017年3月期決算は時計市場の低迷や、高額時計の買い戻し、販路のテコ入れにかかるコストによって減収減益となったが、16年10月以降徐々に回復し、今期は完全に回復する見込みだ。ジュエリーは同16%増、時計は同6%増と好調に推移している。

 地域別に見ると、全地域で売上高が伸長し、特に日本を除くアジア太平洋地域で23%増(現地通貨ベース)と2ケタ増だった。次いで、日本が好調で同11%増(ユーロ換算では6%増)で、内需・インバウンドともに好調だったという。

 ルカ・ソルカ(Luca Solca)=エクサンBNPパリバ(EXANE BNP PARIBAS)アナリストは「アジアや香港における時計の需要が回復していて、良い傾向だ。V字回復というよりは、じわじわと回復しているようだ」と分析している。

 好調な時計部門だが、部門を統括していたジョージ・カーン(Georges Kern)が7月に時計メーカーのブライトリング(BREITLING)の最高経営責任者に就任して以来、後任が決まっていない。なお、同社の4~9月期決算は11月10日に発表される予定だ。

 
 

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