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ゾゾ子会社のアラタナが地元リゾート再開発の交渉権を獲得、宮崎で地産地消型プロジェクト

 「ゾゾタウン」を手がけるスタートトゥデイの子会社アラタナ(宮崎市、濵渦伸次・社長)が宮崎市が実施する「青島ビーチサイド活性化プロジェクト」の公募型プロポーザルにおいて、青島再開発の優先交渉権を獲得した。

 今後、「青島ビーチヴィレッジ」プロジェクトと題し、再開発に向けた具体的な検討段階に入る。運営会社として新たに青島プロジェクトおよび青島再開発プロジェクト特別目的会社(仮)を設立。新設法人はアラタナとの資本関係は持たず、地元企業などから出資を募る。プロジェクト発起人である濵渦社長を筆頭に、総合プロデュースを宮原秀雄CANVAS社長、企画・運営サポートを関口正人THINK GREEN PRODUCE社長、設計デザインを建築家の大堀伸が担当する。

 「青島ビーチヴィレッジ」のコンセプトは“移住と観光のあいだ”。青島に新しい村を作ることを目標に、“泊まって、遊べて、くつろげて、食べられて、働ける場所”を目指すという。具体的には“暮らすように泊まる”をテーマにしたコテージやモバイルハウスといった宿泊施設をはじめ、地元の食材を豊富に利用したレストラン、インキュベーションイベントを開催するシェアオフィス、温泉やプール、地元の民芸品・工芸品を揃えたスーベニアショップ、イベントなどを検討している。シェアオフィスでは宮崎の企業だけでなく、県外の企業や、東京の企業を誘致することも予定している。

 濵渦社長はプロジェクトについて、「この場所は宮崎で育った人なら誰もが知る場所。宮崎県が活性化するために一番重要な場所だと思う。その再開発プロジェクトに私たちが参加しないわけにはいかなかった。素晴らしいメンバーとプロジェクトの構想を作り、それが採択されたことを心からうれしく思う。これからさらに多くの人と一緒に夢をふくらませながら、青島ビーチヴィレッジの成功に向けて取り組んでいきたい」と話す。

 アラタナは07年に創業したECサイト構築会社。15年5月からスタートトゥデイ傘下でアパレルEC支援を行う。宮崎に拠点を置きながら、人事制度を一新するなど、新しい取り組みに注力する企業としても知られる。親会社のスタートトゥデイも千葉県に拠点を置き、千葉マリンスタジアムの命名権を獲得するなど、地元の活性化につながる活動に注力する。

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