テニスを中心とするスポーツギアを扱うブランド「ヘッド(HEAD)」は、渡辺真史「ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」デザイナーを迎えて2017年春夏シーズンに始動したタウンユース向けの“エー ライン(A LINE)”の名称を、18年春夏から“ヘッド イエロー レーベル(HEAD YELLOW LABEL)”に変更する。製造は引き続き日本国内の販売権を所有する伊藤忠商事が行い、型数や価格帯はそのままに、デザインの幅を広げて拡販を目指す。
“エー ライン”は、1970~80年代にかけて活躍したテニス選手アーサー・アッシュから着想した柄や色使いが特徴だった。対して“ヘッド イエロー レーベル”では渡辺デザイナーの感性をより自由に生かすため、「ヘッド」にまつわる全てからインスピレーションを得たデザインに刷新する。18年春夏はテニスプレーヤーのナイトライフをイメージした“ディスコ”をテーマに、ミラーボール柄やビッグロゴ、テニスボールのようなネオンイエローなどで70〜80年代カジュアルのムードを加えた。旧ラインに比べて、渡辺デザイナーが得意とするシンプルなストリートファッションの要素が一段と強くなった印象だ。
現在の卸先はH ビューティ & ユース(H BEAUTY & YOUTH)やジャーナル スタンダード レリューム(JOUNAL STANDARD RELUME)など4店舗。今後は有力セレクトショップや若年層への拡販に加えて、旧ラインでは実現できなかった海外展開も目指す。