そごう千葉店専門店館の「ジュンヌ(JUNNU)」が15日にリニューアルオープンした。改装前は7割を占めていたファッション関連を4割に縮小し、“コト”消費中心の専門店館へと生まれ変わった。
目新しい“コト”消費のショップが集まるのは3階。タブレット端末でレシピを見ながらオリジナルのスイーツを作れるアトリエ「ホイップ(WHIP)」や、友達を集めてDVDの上映会などにも利用できる小さな映画館「駒鳥座(シアター)」、レゴ社公認の「レゴスクール」などをそろえる。神楽坂かもめブックスの柳下恭平・店主が手掛けた「16の小さな専門書店」では、千葉の本、ギフトブック、アート、旅行などカテゴリーごとに分かれた本棚を集積している。その他、海外から取り寄せた珍しい植物を取りそろえたボタニカルショップ「ミュゼオ ボタニカ(MUSEO BOTANICA)」や、国産の生活雑貨などをセレクトしたギフトショップ「つむぎ屋」なども導入する。豊田隆信・そごう千葉店長は「ファッションだけでなく、生活やコミュニティーを楽しめる館にしたかった」と話す。
2階と1階のファッションエリアは、各ショップの境目をなくした平場のような売り場が特徴だ。2階には「シェルター(SHEL’TTER)」「セシルマクビー(CECIL MCBEE)」「スパイラルガール(SPIRALGIRL)」「デュラス(DURAS)」「リップサービス(LIP SERVICE)」「エゴイスト(EGOIST)」の商品が同じ什器で並べられているなど、客が買い回りしやすいフロア構成にした。1階にはコンセプトショップ「ライフストア ルームナインオースリー(LIFE STORE ROOM903)」が新規開店し、「スナイデル(SNIDEL)」「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」「シーバイクロエ(SEE BY CHLOE)」「エレンディーク(ELENDEE)」「ミュラー オブ ヨシオクボ(MULLER OF YOSHIOKUBO)」などの商品をそろえている。従来の見せ方と一線を画すことで、ファッションに飽きた若い消費者を取り込みたい考えだ。
また“ショッピング・ウィズ・ドリンク”と銘打ち、ドリンクを楽しみながら買い物できる新たなショッピングスタイルも提案する。千葉県初出店のジューススタンドショップ「アップル アンド ジンジャー(APPLE & GINGER)」などを各フロアに導入する。充電用のコンセントを設置したスポットも設け、ゆったり過ごせる空間づくりに配慮した。
オープニングセレモニーには千葉県出身のモデル・女優の飯豊まりえが登場。「そごうもジュンヌも小さい頃から通っていたので、新しくなって、来るのが楽しみ」とコメントした。