東京都は9月15日、デザインの見直しを行った東京観光ボランティアの新制服を発表した。手掛けたのは「オーヤ(OHYA)」の大矢寛朗デザイナー。アイテムはポロシャツ、フード付きジャケット、防寒コート、帽子、バッグの5型。デザインは日本の伝統的な柄である市松模様と“未来へ広がる青い空”をイメージした青を選び、背中に“VOLUNTEER GUIDE”のロゴとQRコードを配している。QRコードのリンク先は、東京の観光公式サイトの「GO TOKYO」英語版サイト。素材にもこだわり、ポロシャツにはバイオナイロンのボタン、ジャケットには環境に配慮したポリエステルナイロンを約30%使用している。全て日本製で、家庭で洗濯できるなど手入れのしやすさも考慮。また、ユニセックスで年齢や性別を問わないデザインにもなっている。ユニホームの制作費用は8000万円。ポロシャツとジャケットは各3000枚を生産する。
小池百合子・東京都知事は会見で自らジャケットを着用し、会場を歩いてみせた。「(前のデザインと比べ)シーズンを超えて同じデザインを取り入れることで、統一感が出た。環境に配慮した日本の素材を用いて、メッセージ性も一貫している。コンセプトは伝統と革新。市松模様はまさしく江戸の模様。そして、チェッカーフラッグのようで、街で人の目にも止まりやすい」と満足げに語った。
現在使用されている制服は、2015年に「タマキフジエ(TAMAKI FUJIE)」の藤江珠希が手掛けたが、SNSやウェブなどで物議をかもし、デザインの見直しが行われた。今後も継続して使用されるが、段階的に新デザインに切り替えていく。
新制服は10月から、東京を訪れる外国人旅行者に観光案内を行うボランティアが着用する。観光ボランティアの募集は約500人を予定しており、9月25日14時~10月16日10時に都産業労働局のホームページで行う。