「A.F. ヴァンデヴォースト(A.F. VANDEVORST)」が、レディ・トゥ・ウエアラインを休止し、シューズコレクションとシーズンレスなカプセルコレクションをブランドの柱として傾注していく。
同ブランドはミリタリーにインスパイアされた脱構築的な服や、フェミニンなランジェリーにインスパイアされた服、そしてブランドのシグニチャーでもあるレッドクロスのロゴで知られる。夫婦でデザイナーを務める、アン・ヴァンデヴォースト(An Vandevorst)とフィリップ・アリックス(Filip Arickx)は、数シーズンにわたりブランドを改革してきた。2017年春夏コレクションは映像でのプレゼンテーションを行い、17-18年秋冬はオンラインショールームの「オードル・ドットコム(ordre.com)」と提携してオンラインで発表。加えて7月に展示会を行った。
9月26日からのパリ・ファッション・ウイーク期間中にシューズコレクションを、「オードル・ドットコム」上で展示する。また、カプセルコレクションは2018年1月のパリ・オートクチュール・コレクション期間中に展示する。
展示会の見せ方を変えた理由としてヴァンデヴォーストは、「特にビジネスが難しい卸市場において、コレクションの価値を高め、クライアントに近づきより良いサービスをできるというアイデアが気に入った」と説明する。
また、デザイナーの2人は、自分たちがクリエイティブに専念できるように新しく最高経営責任者としてマリー・ミュス(Marie Mys)を迎えた。アントワープ王立芸術学院の在学中に2人が出会った頃のようなクリエイティブなエネルギーを取り戻すためだという。「新たな発見をするため、もっと旅をする時間がほしかった。この決断は商業的なビジネスサイドに時間と労力を割かず、よりクリエイティブに専念するためだ」と2人は語る。