エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)の2017年1~6月期決算は、売上高が前年同期比10%増の27億ユーロ(約3608億円)、純利益が同11%増の6億500万ユーロ(約804億円)と増収増益だった。
最も好調だった地域はアジア太平洋地域で、売上高は同14%増。特に若年層の取り込みが功を奏した中国が牽引した。なお、日本は円高のため同3%増だった。
しかし、アクセル・デュマ(Axel Dumas)エルメス最高経営責任者はバルセロナでのテロ攻撃、ヒューストン、セントバーツ、マイアミを直撃したハリケーンによる店舗閉鎖、ユーロ高などを指摘し、下半期について楽観的な見通しをすることを避けた。
エルメスは新ECサイトの立ち上げに取り組んでおり、今夏カナダで試験的に公開し、10月にアメリカ、18年にヨーロッパ、その後アジアで段階的に公開していく予定だ。
また、22日にカーフスキンのリストバンドを使用した第3世代の“アップルウォッチ エルメス(Apple Watch HERMES)”を発売。エルメスの時計については、これまで新作発表の舞台としていたバーゼルを離れ、18年にはジュネーブに移ることを発表した。